南海トラフ地震について

政府の地震調査委員会は、今後30年以内に南海トラフ地震が発生する確率が70~80%であると発表しています。29の都道府県と707の市町村が、震度6弱以上が想定されている地域等である「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されています。


南海トラフ地震臨時情報とは?

南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと評価された場合に、気象庁は南海トラフ地震臨時情報を発表します。具体的には、以下の3パターンが想定されています。

自治体は臨時情報の発表に備えておく必要があり、私たちにはそのお手伝いができます。






大地震の前に前震が発生した事例

日本における近年の大地震のいくつかにおいては、先行して前震やその他の地震活動が確認されています。


1. 1854年には、マグニチュード8クラスの2つの地震が32時間の間隔で発生しています


2. 1944年と1946年には、マグニチュード8クラスの地震が2年の間隔で発生しています


3. 2011年の東日本大震災の際には3月9日から3月11日にかけて、スロースリップ現象とマグニチュード6~7の前震が発生しています

  • 左: プレート境界図に基づく3つの沈み込み帯(南海トラフ、相模トラフ、日本海溝)を示す日本の地殻変動の状況 ― 2011年東北地方太平洋沖地震の破壊域を日本海溝に沿って示している(Bird, 2003より)
    参考: Apel, Trey, Williams, Chesley and Patricia Grossi. The M9.0 Tohoku, Japan Earthquake: Short Term Changes in Seismic Risk: RMS Special Report, Moody's RMS, 2012.
  • 右:2011年3月、仙台近郊の介護施設における津波被害の写真
    参考: ジェームズ・D・ゴルツの2013年8月の見学。許可により使用している。